2019年02月02日

いつか来る、地震に備える。

地震は突然にやってきます・・・

ですが、住んでいる所では大きな地震は来ないだろう・・・

と、願いも含めてお考えの方は多いのではないでしょうか

そうであればいいのですが、

もし大きな地震だったら・・・

これから家を建てようとお考えの方に住宅の地震対策にはどのようなものがあるのか少しご紹介します。

住宅の地震対策としては、大きく分けて「耐震」「制震」「免震」の3つの工法があります。3つの工法の違いとは

□□ 耐震 □□

耐震構造は、建物を頑丈につくり、強く固定することで地震の衝撃に耐えるものです。現在は建物を新築する場合、建築基準法により一定の耐震強度が義務付けられています。建物全体の強度は高めていますが、地震の揺れや衝撃が直接伝わるため家具の転倒リスクは高くなりますし、構造躯体に大きな負担がかかってしまいます。その結果、繰り返しの地震では建物の損傷は防止出来ず多額の修復費用が必要となるケースも考えられます。

耐震構造の指標として、耐震等級という基準があります、耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3とあります。耐震等級1は建築基準法で定められている強さです。耐震性は数百年に一度発生する(震度6強から震度7程度)地震に対して、倒壊・崩壊しない、数十年に一度発生する(震度5強程度)地震に対して、損傷しない程度。耐震等級2は、耐震等級1の1.25倍の地震に対して、耐震等級3は、その1.5倍の地震に対して対抗できる強さということです。

□□ 制震 □□

制震構造は、建物の要所要所に設けられた制震装置が地震の揺れを吸収する仕組みです。建物の揺れが軽減されることで、家具の転倒も起こりにくく、建物に与えるダメージも少なくなります。繰り返し起こる地震にも有効と言われています。建物の損傷が少なければ修復費用も少なくて済みます。

□□ 免震 □□

免震構造は、建物と地盤の間に免震装置を入れることで建物と地盤を切り離し、建物の揺れを抑える構造です。ほかの構造と違い揺れが建物に伝わりにくく家具の転倒も建物損傷もより少なくなります。しかし建物と地盤が離れるという構造のため、強風時には建物が揺れる可能性があります。

 

コスト的には?

耐震構造は耐震等級2にするか耐震等級3にするかによって10万円~20万円程度。制震構造は制振装置の種類によって20万円~50万円程度。免震構造は200万円~300万円程度。免震構造はお高いですね。

おわりに

せっかく家を建てるのですから、ご家族の安全と家の修復費用のことも考慮して検討したいものです。

耐震構造+制震構造のご検討をお勧めいたします。

 

 

 

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